機内でのシートベルトの着脱方法を学ぶ生徒=島根県吉賀町柿木、柿木中学校
機内でのシートベルトの着脱方法を学ぶ生徒=島根県吉賀町柿木、柿木中学校

 島根県吉賀町内の3中学校の3年生23人が関東での合同修学旅行を前に21日、同町柿木の柿木中学校で全日本空輸(ANA)の客室乗務員らから、空港での搭乗手続きや飛行機の機内の様子を教わり、空旅への期待に胸を膨らませた。

 町内の柿木、吉賀、六日市の3中学校は例年合同で修学旅行を実施し、今年は28日から萩・石見ー羽田便を利用して、東京都や千葉県を巡る予定。

 客室乗務員や萩・石見空港の旅客係員など6人が、搭乗手続きや保安検査の流れを紹介した。荷物や身につけているものを点検する保安検査では、門型金属探知機やエックス線での手荷物検査装置の模型が用意され、生徒たちは本番さながらのやりとりを体験した。

 ほかにシートベルトの着脱に取り組み、映像で離陸時のごう音も聞いた。空旅は初めてになるという柿木中3年の村上彩(あ)か映(る)さん(14)は「不安だったところを教えてもらい気が楽になった。ますます修学旅行が楽しみ」と話した。

 特別支援学校、学級の子どもを対象に、飛行機利用時の不安の払拭(ふっしょく)を目的とするANAの搭乗支援「そらぱす教室」で実施。萩・石見空港の利用促進イベントに取り組む団体・BOSS(益田市乙吉町)の有田学代表(46)が、快適な旅にしてもらおうと教室開催を提案し実現した。 (藤本ちあき)