島根県吉賀町出身の現代彫刻家で、文化勲章を受章した澄川喜一さん=東京芸術大名誉教授=が4月9日、91歳で亡くなった。同大が21日、発表した。

 全国で約100点の野外彫刻を手がけ、東京スカイツリーのデザインを監修したことで知られる。2005年4月から22年6月まで、島根県立石見美術館といわみ芸術劇場の複合施設であるグラントワのセンター長と同美術館長を務めた。2021年に県民栄誉賞を受賞した。

 澄川さんの活躍を写真で振り返る。
 

澄川さんの文化勲章受章を伝える2020年10月28日付の本紙1面
文化勲章の親授式を終え、記念写真に納まる澄川喜一さん(中央)=2020年11月3日午前、宮殿・東庭(代表撮影)
文化勲章の受賞が決まった際に、デザイン監修に関わった東京スカイツリーの写真と写る澄川喜一氏=2020年、東京都内
東京スカイツリーの模型と澄川喜一(左)=2007年
グラントワで、ファッションデザイナーの森英恵さん(右)と話す澄川喜一さん=2006年7月撮影
島根県の丸山達也知事(左)から県民栄誉賞の表彰状を受け取る澄川喜一氏=益田市有明町、県芸術文化センター・グラントワ