昨年の水郷祭で宍道湖上を彩る花火(松江市)
昨年の水郷祭で宍道湖上を彩る花火(松江市)

 水都・松江市の夏の夜を彩る松江水郷祭湖上花火大会が8月5、6の両日、午後8時から催される。宍道湖上に開く大輪が、湖岸に集う老若男女を魅了する伝統の花火大会は西日本最大級。今年は過去最多の2万発(各日1万発)を打ち上げる。美しさ、迫力とも今までにない光のショーが楽しめそうだ。

 テーマは「神々の花火 2日間かけて八百万(やおよろず)の神々が宍道湖に集結」。打ち上げ用の台船を2隻から4隻に増やすことで、直径300メートルの尺玉4発が横並びに開く、かつてないスケールの演出が両日共通の見どころとなる。さらに5日は色とりどりの特殊変化花火、6日は金色の三段咲しだれ大柳と、それぞれの日に特色を持たせ、各日45分間の打ち上げ時間に多彩な花火の魅力を凝縮する。

 松江市役所周辺などに屋台が並び、湖岸の各所から自由に見物できる。1万3千席の有料観覧席(1人・5500円のブロック席、定員6人・3万6千円の升席など)も設けられる。

 昼間の観光は国宝松江城や城の堀を巡る堀川遊覧船がお薦め。天守を囲む樹木が春に伐採され、新たな城の景観が生まれている。(山陰中央新報社編集局)

 【メモ】松江市役所へは山陰道・松江西インターチェンジを下車後、松江城方面へ約10分。有料観覧席はローソンチケットなどで販売。