暑さを和らげようと、打ち水をする土産店の従業員=島根県津和野町後田
暑さを和らげようと、打ち水をする土産店の従業員=島根県津和野町後田

 日本海上空に高気圧が広がり、山陰両県は4日、日が差して内陸部を中心に気温が上昇した。津和野(島根県津和野町)では、両県内で今年初めて35度以上の猛暑日を記録した。

 松江、鳥取両地方気象台によると各地の最高気温は、津和野35・5度▽智頭(鳥取県智頭町)34・0度▽川本(島根県川本町)33・8度▽出雲32・2度▽鳥取31・1度▽松江28・4度-など。8観測点で今年の最高を更新した。

 全国8位の気温となった津和野町を観光で訪れた、広島県府中町の奥田正義さん(58)は「水路があり、涼しげな気分になった。これから夏本番が来ると感じた」と話した。

 両県内の消防によると、4人が熱中症またはその疑いで搬送され、屋内外で作業していた出雲市内の高齢者男性が重症で、中等症も1人いた。

 両気象台によると5日は梅雨前線が北上し、両県は朝から夕方ごろまで局地的な強い雨が降る可能性がある。最高気温は浜田、米子29度、松江、鳥取27度。

 (広木優弥、藤本ちあき)