書と水彩画の作品を説明する水野博司さん(右)=松江市東朝日町、中国電力ふれあいホール
書と水彩画の作品を説明する水野博司さん(右)=松江市東朝日町、中国電力ふれあいホール

 【松江】山陰中央新報文化センター松江教室(松江市殿町)で水彩画講師を務める水野博司さん(78)=松江市春日町=と妻・すみ子さん(75)の共同作品展が5日、松江市東朝日町の中国電力ふれあいホールで始まった。色彩豊かな水彩画と繊細な書道作品の組み合わせに来場者が見入っている。9日まで。

 2016年から講師を務める博司さんと趣味で書道を楽しむすみ子さんの共同作品展は4回目。今回は旅行先で感じた情景や宍道湖、大山といった山陰の風景を題材にした作品38点が並んだ。

 江戸時代の俳人、松尾芭蕉が訪れた岩手県平泉町の中尊寺金色堂を描いた作品は、繊細なタッチで木々や葉っぱを柔らかく表現。同じ額縁に毛筆で強弱をつけて書かれた芭蕉の俳句が入ることで水彩画が引き立っていた。

 すみ子さんは「気持ちを込めて書いた作品をじっくり見てほしい」と話し、博司さんは「絵と書が融合することはあまりないので、楽しんでもらえたら」と来場を呼びかけた。(原暁)