着ぐるみの鬼太郎などと共にくす玉を割り、水木しげるロード誕生30周年を祝う関係者=境港市大正町、駅前公園
着ぐるみの鬼太郎などと共にくす玉を割り、水木しげるロード誕生30周年を祝う関係者=境港市大正町、駅前公園

 境港市出身の漫画家水木しげるさん(故人)の作品に登場する、妖怪のブロンズ像が並ぶ同市の「水木しげるロード」の誕生30周年記念式典が16日、同市大正町の駅前公園であった。6月末までに延べ4242万2803人が訪れた観光名所の節目を、伊達憲太郎市長ら関係者が、着ぐるみの鬼太郎などと共にくす玉を割り、発展を誓った。

 JR境港駅から東へ約800メートル、松ケ枝町、本町にまたがり、土産物店、飲食店などが並ぶロードは地元商店街の再生を目指し、1993年7月18日にオープン。「ゲゲゲの鬼太郎」などに登場する妖怪の像は、最初に設置された6体から、現在177体まで増え、新型コロナウイルス禍前のピーク時は、年間300万人以上が訪れた。

 式典で観光客など約200人が見守る中、伊達市長が「オール境港で山陰を代表する観光地に育てた」とあいさつ。水木さんの妻武良布枝さん(東京都在住)のメッセージとして地元への感謝の気持ちと発展への願いが披露された。

 鬼太郎音頭の踊りの披露、さかいみなとウィンドアンサンブルの吹奏楽演奏が花を添え、関係者が、鬼太郎のトレードマークの黄色と黒のちゃんちゃんこ姿でくす玉を割った。

       (松本稔史)