担ぎ出す本宮を前に決意を新たにする松江天神神輿連の小西伸明宮頭(右)と睦会の飯塚聖子会長=松江市天神町
担ぎ出す本宮を前に決意を新たにする松江天神神輿連の小西伸明宮頭(右)と睦会の飯塚聖子会長=松江市天神町
天神神輿連のメンバーとともに練習する参加者=松江市天神町、白潟天満宮
天神神輿連のメンバーとともに練習する参加者=松江市天神町、白潟天満宮
担ぎ出す本宮を前に決意を新たにする松江天神神輿連の小西伸明宮頭(右)と睦会の飯塚聖子会長=松江市天神町
天神神輿連のメンバーとともに練習する参加者=松江市天神町、白潟天満宮

 松江の夏の風物詩・白潟天満宮(松江市天神町)の「天神さん夏祭り」を前に、関係者が4年ぶりにみこしを担ぐ準備を進め、担ぎ手も募集している。新型コロナウイルス感染拡大による中止が続いた経緯があり、関係者は「日常に戻る喜びをかみしめる機会。一緒に楽しんでほしい」と呼びかける。 (古瀬弘治)

 みこしは例大祭前日の24日の前夜祭でお目見えし、天満宮から約1・6キロ離れた松江城までを2時間かけて往復する。今年は本宮と女宮、企業みこし5基が出発し練り歩くほか、例大祭がある25日は子どもみこしパレード、天神太鼓と鼕(どう)の共演もある。

 15日にみこし担ぎの練習があり男女10人ほどが参加した。「担ぎ棒」を肩に乗せ、「ソイヤー」「サー」のかけ声や足の動かし方を確認。本宮の重量は700キロあり、松江天神神輿連の小西伸明宮頭(53)は「苦しくても笑顔で」「息をそろえないと人の足を踏んでしまう」などとアドバイスした。

 参加した島根大の中国人留学生、傅子瑞さん(27)は「みんなで一緒に盛り上がるイベント。本番はうまく担ぎたい」と話し、小西宮頭は「4年ぶりに担ぎ出すうれしさと喜びをかみしめている。楽しく担ぎたい」と笑顔を見せた。

 担ぎ手は男女各80人が必要で、募集する参加者は16歳以上の男女。天神太鼓のメンバーは小学3年生以上。申し込みは22日までで、神輿連のホームページから可能。問い合わせは神輿連事務局、電話080(5757)5257。

 天神さん夏祭りの起源は1600年ごろにさかのぼる。月山富田城(安来市広瀬町富田)から城を松江に移し松江城を築城した堀尾吉晴が、天満宮を白潟に奉還。その頃から白潟天満宮のみこしが松江城まで渡御するのが習わしになったという。