【雲南】島根県内有数のゲンジボタルの生息地、雲南市大東町内を流れる赤川で18日、大東小学校の児童がゲンジボタルの幼虫を放流した。元気に成長するよう願いを込め、数千匹の幼虫を川に放した。
ホタルの保護活動をする「赤川ほたる保存会」と大東小が企画し、ホタルの生態について学習を進めている4年生38人が参加した。
放流は学校近くのホタル観賞スポット・七夕公園(雲南市大東町大東)で実施。児童は体長1~2ミリほどの幼虫が入ったケースを受け取り、保存会の松田勉会長(81)の指導の下、そっと川に放流した。
初めて放流した木下由梨香さん(10)は「とても楽しかった。きれいな赤川で成虫になって、空を飛んでほしい」と願った。松田会長は「ホタルを通じて自然環境保護に関心を持ってもらえればうれしい」と期待した。
保存会によると、幼虫は来春まで水中で生活した後、上陸してさなぎになる。5月下旬から6月上旬にかけて成虫となり約2週間生きるという。(山本泰平)