自宅学習が中心となる通信制高校に通う生徒が激増している。不登校の小中学生の数が右肩上がりに増えており、進学先として通信制が受け皿になったとの見方が多い。多様な進路が受け入れられやすい社会になってきたことも反映している。だが、急な環境変化はひずみを生んでおり、国や自治体には学びへの悪影響を避けるため一層の目配りが求められそうだ。
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雨が降る6月11日の日曜日、通信制の愛知県立旭陵高(名古屋市)に私服姿の生徒が次々と登校した。いつもは自宅で勉強する生徒が授業を受ける登校日。近年は志願者が増え、3年続けて新入生が定員を上回っている。学校側は教員の確保や教室のやりく...