北海道総体(インターハイ)第9日の29日、サッカー男子1回戦で立正大淞南は、昨冬の全国選手権準優勝の東山(京都)に2-3で競り負けた。最後まで食らい付いたが、得意とする2、3人がボールに絡む多彩な攻撃やセットプレーで得点できず、主将のDF西口大稀は「練習からやってきたことを出し切れなかった。力不足を痛感した」と下を向いた。
冬の全国選手権に照準を合わせる立正大淞南。今大会は「冬に一つでも上に勝ち上がれるようなステップアップの舞台にしたい」(西口)と臨み、前半16分にはチームのエースナンバー「17」を背負うFW永沢叶太がスルーパスに反応して左足で技ありの先制シュートを決めた。
「エースがチームを勝たせる得点を決めなければいけない」と強い気持ちを持って臨んだ永沢のシュートで先制したものの、その後は一進一退の攻防の末、自分たちが奪いたかったセットプレーからの得点で勝ち越しを許し、あと一歩のところで涙をのんだ。
野尻豪監督は試合後、「『普段の生活から隙を見せてはいけない』と日ごろから言ってきたことの大切さを選手たちは痛感したと思う。このままでは県予選突破も怪しいのでチーム全体で仕上げる」と全国選手権に向け気を引き締めた。
(景山達登)