心の痛みを抱え荒ぶるスサノヲ、幾多もの苦難にさいなまれるオホクニヌシ。宗教学者の鎌田東二さんは「古事記」の底流に「悲しみ」があると説く。がんを患い、「遺言」のように書き記した新著「悲嘆とケアの神話論」(...