新型コロナ対策を助言する専門家組織の会合であいさつする加藤厚労相=4日午前、厚労省
新型コロナ対策を助言する専門家組織の会合であいさつする加藤厚労相=4日午前、厚労省

 厚生労働省は4日、全国約5千の定点医療機関から7月24~30日の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数は計7万8502人で、1医療機関当たり15・91人だったと明らかにした。前週比は1・14倍。3週連続で1医療機関当たり10人を超え、厚労省に対策を助言する専門家組織が会合を開いた。

 加藤勝信厚労相は会合の冒頭、一時感染が拡大した沖縄は減少傾向が見られるものの、全国的には緩やかな増加が続いていると指摘。「先々の感染動向を見据え、先手先手で必要な対応をしたい」と述べた。

 脇田隆字座長は会合後、夏休みに入り接触機会が増えるとした上で「(冷房使用時も)換気には注意してほしい」と呼びかけた。

 1医療機関当たりの感染者数は、42都府県で増加。特に西日本で多く、佐賀31・79人、長崎30・29人、宮崎27・21人だった。少ないのは秋田7・06人、青森8・23人、北海道8・83人。全国の新たな入院者数は1万1146人で、前週比1・19倍だった。

 流行「第9波」入りしたとの見方も出ている。専門家組織メンバーの釜萢敏・日本医師会常任理事は2日の記者会見で「今後の感染拡大には注意が必要だ」と話した。