松江の夏の風物詩・松江水郷祭花火大会が5日夜、松江市の宍道湖東岸で始まった。2日間計2万発の打ち上げは、昨年を6500発上回る過去最大のスケール。初日は直径300メートルにも広がる尺玉や色とりどりの1万発の大輪が水都・松江の夜空を焦がし、湖面を彩った。
「神々の花火 2日間かけて八百万(やおよろず)の神々が宍道湖に集結」をテーマに、湖上4カ所から同時に打ち上げる演出や、多色に変化する花火を用意。初日は「豪華絢爛(けんらん)な神々の宴」などを表現した。2日目の6日も、午後8時から1万発を打ち上げる。
有料観覧席を、昨年の初日のみ2635席から、各日1万3千席に増設。新型コロナウイルス感染対策の行動制限が「5類移行」により緩和され、4年ぶりに屋台やステージイベントが復活した。日中、市内は最高気温37・0度を観測し日没後もうだる暑さの中、かき氷やビールを手にする見物客でにぎわった。
(勝部浩文)