1941年設立の山陰合同銀行(松江市魚町)で初となる女性執行役員に、2022年6月に就任した吉岡佐和子さん。内閣府によると、全国の上場85行の女性役員の割合(22年7月時点)は11・1%。女性活躍推進法施行を背景に要職を務める女性は増えつつあるものの、まだ道半ばだ。吉岡さんにこれまでのキャリアを振り返ってもらい、仕事への向き合い方、女性として大切にしている視点を聞いた。 (聞き手は政経部・青山和佳乃)

-合銀初の女性執行役員をまかされた。どう受け止めたのか。
「お客さまや行員の気持ちを経営側に届ける『パスポート』をもらったのだと思った。経営には、多様な視点が参画することが大切だ。『俺について来い』式ではなく、女性ならではの視点、考えを伝える調整役をまかされたと考えている」
-日々の仕事の様子は。
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