第78回春の院展(山陰中央新報社、日本美術院、足立美術館、TSKさんいん中央テレビ主催)が12日、安来市古川町の足立美術館で開幕する。日本美術院同人の新作や各賞の入賞作など、日本画144点を展示する。27日まで。
足立美術館で春の院展を開くのは3年連続。会場の新館には、同美術館が「第14回春の足立美術館賞」に選んだ岩谷晃太さん(33)=東京都=の「窯の音(ね)」(50号)も展示する。
「窯の音」は、れんがで覆われた窯の中から、焼き上がったばかりの陶器がのぞき見える風景を描いた神秘的な作品。優れた色彩感覚と情景描写が評価され、春の院展奨励賞を受賞した。
来館者は、米国専門誌の日本庭園ランキングで20年連続日本一に選ばれた日本庭園や本館、魯山人館で開催中の展覧会などすべて鑑賞できる。
開館時間は午前9時から午後5時半まで。会期中無休。入館料は大人2300円、大学生1800円、小中学生500円。問い合わせは足立美術館、電話0854(28)7111。