名水に乗って流れるそうめんを味わう来場者=安来市広瀬町奥田原、嫁来い観音・婿来い地蔵
名水に乗って流れるそうめんを味わう来場者=安来市広瀬町奥田原、嫁来い観音・婿来い地蔵

 【安来】安来市広瀬町奥田原の名水スポット「嫁来い観音・婿来い地蔵」でこのほど、流しそうめんイベントがあった。来場者約30人が、清らかな湧き水に乗って竹のといを流れるそうめんをすくって味わった。

 嫁来い観音・婿来い地蔵は1991年にふるさと創生1億円事業を活用し、もともと「荒神の名水」と呼ばれる湧き水があった場所に整備された。

 イベントは奥田原自治協議会が毎夏開催。今回は新型コロナウイルス禍での中断を挟み4年ぶりとなった。法要の後、湧き水を引いた長さ6メートルの竹のといにそうめんを流し、来場者が涼を楽しんだ。

 かつては上山佐地区にあった中学校に自転車で通う子どもたちが喉を潤す休憩場所だったという。協議会の糸原一志会長(63)は「ここは思い出深いところ」と感慨を口にし、そうめんを頬張る子どもたちの姿に目を細めた。(桝井映志)