9月6日の「のどぐろ感謝の日」に合わせ、島根県内のスーパーや飲食店でのどぐろ商品をPRする動きが広がっている。記念日認定から4年目を迎え、協力企業が増え、有数の漁獲量を誇る島根の味として魅力を発信する。
出雲市内で飲食店などを経営する日本海(出雲市高岡町)の加田義憲社長が、海、漁師、ノドグロに感謝する日として日本記念日協会に申請し、2020年に登録された。
同社は経営する市内の居酒屋など5店舗で、「のどぐろ丼」を1日96食限定で通常より500円安い600円で販売するキャンペーンを開始。ゆめタウンでは5~10日に出雲店など県内3店舗と山口県内の3店舗、みしまやは6日に松江市内の4店舗、グッディーも7日まで出雲、雲南、大田市内の6店舗で、丼やすしなどを並べる。
島根県のアンテナショップ・日比谷しまね館(東京都千代田区)では10日まで、日本ギフト大賞最高賞を受賞した「のどぐろ丼」のネタセットを通常より安価に販売。20年から記念日に合わせてPRしており、木原貴寿店長は「期間中のお客さんは通常の倍になり、楽しみにされている」と浸透を実感する。
島根県はノドグロの漁獲量が全体の約36%と有数の産地で、加田社長は「ノドグロは島根の重要な観光資源。島根を中心に盛り上げ、全国に広げていきたい」と意気込んだ。(松本直也)