応援に応えてハイタッチを交わしながらゴールを目指す選手=米子市皆生温泉3丁目、皆生プレイパーク
応援に応えてハイタッチを交わしながらゴールを目指す選手=米子市皆生温泉3丁目、皆生プレイパーク

 スイムとランの複合競技で障害者が限界に挑む「第16回全日本チャレンジドアクアスロン皆生大会」が9日、トライアスロン発祥の地・米子市であった。小学生以上なら誰でも参加できる全国でここだけの大会で、鳥取県内外から参加した6歳から78歳までの約80人がゴールを目指して持てる力を出し切り、大きな拍手に包まれた。(吉川真人)

 皆生プレイパーク(米子市皆生温泉3丁目)と隣接する皆生市民プールを会場に、小学生対象のキッズ(スイム25メートル、ラン500メートル)と、チャレンジ(同)、スペシャル(50メートル、1キロ)、チャンピオン(100メートル、5キロ)の計4部門があった。

 スイムに続くランはパークの内周、外周で行われ、芝生広場にレッドカーペットが敷かれた最後の直線で、選手たちは万雷の拍手、声援を浴びながら、地面を踏みしめる足や車いすを進める腕に力を込めた。

 昨年に続きキッズコースに挑んだ堺市の小学6年生原結人君(11)は目標の1位を逃した悔しさをのぞかせつつ「自分の実力で頑張れた」と胸を張った。伴走した父邦生さん(43)は「普段はなかなか見せない悔しさも、全力でやったからこそ出た。来てよかった」と話した。

 市内のNPO法人地域活動支援センター「おおぞら」などでつくる実行委員会が、今年は「風のようにかろやかに 自由に-」をテーマに開催。伴走の保護者らを含めボランティア約290人が支えた。