航空自衛隊美保基地(境港市小篠津町)は19日、2023年度上半期(4~9月)に、航空機の部品落下事案が計3件あったと発表した。すべてC2輸送機で発生している。被害報告はないという。
落下物は、中央翼パネルを固定するスクリュー(長さ16ミリ、直径5~9ミリ、重さ1・2~1・5グラム)3点と、付随するワッシャー(直径15~16ミリ、厚さ2~3ミリ、重さ0・5グラム)2点で、いずれも見つかっていない。
1件目は5月20日、美保飛行場から海上自衛隊厚木航空基地(神奈川県)、硫黄島(東京都)を経て美保飛行場に戻る飛行中に発生。同22日の点検でスクリュー、ワッシャー各1点の落下が分かった。
2件目は7月4日、美保飛行場発着で日本海上空を飛行後、翌日の点検でスクリュー1点の落下が判明。3件目は8月1日に日本海を飛行し、翌日の整備作業でスクリュー、ワッシャー各1点の落下が分かった。
美保基地は、被害を及ぼさない軽微な事案を集計し、半年ごとに山陰両県と境港、米子、安来、松江各市に公表している。重大事案は直ちに公表するとしている。
(松本稔史)













