竜巻とみられる雲=26日午後2時ごろ、島根県隠岐の島町久見(八幡智之さん撮影)
竜巻とみられる雲=26日午後2時ごろ、島根県隠岐の島町久見(八幡智之さん撮影)

 26日午後2時ごろ、島根県隠岐の島町で竜巻が目撃された。当時、隠岐地方は雷注意報が出ており、大気の状態が非常に不安定だった。被害はなかった。

 竜巻は海上で発生し、同町五箇地区で目撃された。複数の目撃者によると激しい雷があり、黒い雲が覆う中で、観光名所のローソク島に近い立島の沖から、久見崎の方向に細長い竜巻が海水を巻き上げながら進んでいった。海上は竜巻の影響で渦を巻いていたという。

 動画を撮影した同町久見の八幡智之さん(71)は「ものすごい雷鳴で外に出てみたら竜巻が見えた。あんな雲は初めてだ」と驚いた様子で話した。

 松江地方気象台によると上空の渦巻く雲(漏斗雲(ろうとぐも))が海上や陸上に届くと竜巻になるという。(鎌田剛)