コロナ禍を経て、島根県営出雲空港(出雲市斐川町沖洲)を巡る状況が変化している。羽田便の運用時間外の発着が本年度、10月末現在で28回に上り、記録が残る2017年度以降で最多に。羽田空港(東京都)で運航便数が回復したことに加え、コロナ禍の影響による航空会社の社員減などで滑走路の混雑、発着遅延が相次いでいることが背景にあるが、状況打開のめどは立っていない。出雲空港を巡っては26年度に運用時間の1時間延長を控えており、国内外の観光客呼び込みを含め、より柔軟な運用が急務となっている。

 出雲の運用時間は県条例で、午前7時半~午後8時半の13時間。11月1日時点で羽田便5往復、大阪便5往復、福岡便2往復など1日計17往復(34便)が発着している。運用時間外の発着は...