松江城天守の床を磨く参加者=松江市殿町、松江城
松江城天守の床を磨く参加者=松江市殿町、松江城

 国宝・松江城天守(松江市殿町)の床磨きや一日城主体験が12日、松江城周辺であり、参加者は非日常を楽しみながら、松江の歴史と文化に触れた。

 天守の床磨きは、市民の手で城を守り、後世に伝えようと松江城を守る会が企画。午前7時半、市民や賛同する企業の社員ら約60人が集まり、地階から5階まで各階に張られたマツ材の床をから拭きした。松江市雑賀町の会社員山浦滉平さん(24)は「初めての松江城の内部はしっかりした造りだった。ほこりが取れてよかった」と話した。

 初めて申し込みがあった松江市のふるさと納税の返礼品「一日城主体験」(寄付額100万円)には、県外在住の30代男性が参加。甲冑(かっちゅう)姿で天守に登り、人力車で市中心部を巡って松江城主ゆかりの食事を味わった。男性は「人生で1、2番目を争う特別な体験だった」と殿様気分を味わった。

(曽田元気)