人里に出没したクマ(資料)
人里に出没したクマ(資料)

 17日午前5時半ごろ、浜田市金城町久佐で、新聞配達中の30代男性が、柿の木から降りてきたツキノワグマともみ合いとなり、左肩と左手首の計2カ所を引っかかれた。かすり傷程度で命に別条はないという。

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 市金城支所産業建設課によると、男性はポストに新聞を投函(とうかん)しようとしたところ、玄関前の柿の木から体長1メートルの成獣が降りてきて、もみ合いになったという。

 男性は市に情報提供し、県などが柿の実を除去して捕獲用のおりを設置した。現場は久佐まちづくりセンターから南西約3キロの民家が点在する山あい。

 島根県内では今年6月に邑南町の70代男性がもみ合いになり、右目を負傷する事案が発生している。2023年度の県内の目撃数は10月末現在で、昨年度1年間より145件多い726件となっている。