松江市鹿島町や島根町などを走る一畑バス4路線の廃止方針を受け、通学に使う生徒や学校現場に困惑の声が広がった。市内では普通科3校の通学区の撤廃で通学距離が延びている生徒がおり、バスの利用は選択肢の一つ。通学時間帯だけでも維持を求める意見や、路線廃止の影響を調査する動きも出始めた。

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​ 「替わりの交通手段を用意してもらえないと、学校に行けなくなる」

 21日午後5時過ぎ、島根町とJR松江駅を結ぶマリンプラザ線に乗り込んだ松江商業高校1年の男子生徒(15)は嘆息した。親の送迎は難しく、毎日バスで通う。路線廃止方針を知り「他にも困る生徒はいるのではないか」と影響の大きさを指摘した。

 一畑バスは、...