学校統合で取り壊される予定の三成小学校(島根県奥出雲町三成)で25日、児童らが校舎の壁に思い思いの絵を描き、学びやで過ごした思い出をかみしめた。
教室がある棟が1966年、体育館などが86年に建設。少子化に伴い町内10小学校が2校となり、三成小など旧仁多町内の6校は1校に統合され、三成小敷地に新築の統合小学校が建てられる。三成小の児童らは2024年1月には敷地内の仮設校舎に移る予定で、統合小は26年4月開校予定。
この日は、児童、保護者、卒業生など約200人が集まり、花やクラスメートの似顔絵を描き「ありがとう」「大好き」とメッセージも寄せた。23日に運行を終えたJR木次線のトロッコ列車・奥出雲おろち号の絵もあった。
6年の内田光君(12)は「いつも過ごしている場所に絵が描けることはうれしいし、楽しかった。思い出に残る体験になった」と話した。
親子と教職員のつながりを深めようと、同小PTA(岡田悠佑会長)が企画した。
(狩野樹理)