地域を盛り上げた作品とそのロケ地を顕彰する「第14回ロケーションジャパン大賞」で、TBS系ドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」とロケ地となった島根県、松江市、出雲市、奥出雲町がノミネートされた。VIVANTが地域にもたらした影響や過去にノミネートされた作品を調べた。
(報道部・林李奈)
VIVANTとロケ地
賞はロケ地の魅力や情報を取り上げる雑誌「ロケーションジャパン」が、ロケによる地域づくりを後押ししようと2010年から開催している。審査基準は作品の支持率、撮影サポート度、作品をきっかけにした観光促進の充実度、地域の変化の4項目。来年2月15日に入賞作品と地域が発表される。
物語の鍵は島根?
VIVANTの物語の鍵は、主人公「乃木」の出生にあった。乃木は島根県出身の設定。福沢克雄監督は世界に向けた作品をつくり上げる上で「たたら製鉄」の要素を入れ、ストーリーに重厚感を与えた。
作中に出雲大社や島根県庁、松江城付近や仁多米が登場したのも話題になった。第117回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀賞に輝き、堺雅人さんや阿部寛さん、役所広司さんをはじめとした豪華俳優陣の演技と謎が謎を呼ぶ伏線で、考察も盛り上がった。
過去のノミネート作
島根県内ではこれまで5作品がノミネートしている。
(1)第1回
映画「RAILWAYS」(2010年発表)×島根県…映画部門で準グランプリ獲得

(2)第10回
映画「高津川」(2019年)×益田市、津和野町、吉賀町
(3)第11回
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」(2020年)×松江市
(4)第12回
アニメ映画...