師走の県道沿いを彩るサクラ=大田市三瓶町志学
師走の県道沿いを彩るサクラ=大田市三瓶町志学

 大田市三瓶町志学の県道沿いで、サクラが開花している。秋から冬にかけて咲くフユザクラの可能性が高く、落葉が進む師走の三瓶山を薄ピンク色に彩っている。

 県道の三瓶山公園線(30号)と川本波多線(40号)の交差点付近。街路樹として複数のサクラが植わっており、そのうち3本が開花し4~5分咲きになった。

 開花のメカニズムを研究する島根大生物資源科学部の田中秀幸准教授によると、フユザクラは一重咲きで10~12月にかけて咲き、春にも開花するのが特徴。ソメイヨシノのように一気には咲かず、断続的に花を付ける。

 サクラは国内だけで300~400の品種があるといい、ジュウガツザクラなどの種類も現在、各地で開花時期を迎えている。田中准教授は「サクラは多くの品種がある。季節ごとに楽しんでみてほしい」と呼びかける。(勝部浩文)