JR西日本が15日、岡山ー出雲市駅間を結ぶ特急「やくも」の新型車両273系は、来年4月6日に営業運行を始めると発表した。国鉄時代から走る現行車両の381系は、4月以降に順次、運行を終了する。
新車投入に先立つ3月16日のダイヤ改正後は毎日15往復。これまで週末を中心にした臨時列車6本を毎日運転に切り替える。岡山駅で新幹線との接続を改善し、東京や名古屋、新大阪各駅と米子駅の所要時間を平均7~6分短縮させる。
現行車両の381系は国鉄時代から走り続ける国内唯一の特急車両。リバイバル塗装のうち、紫色を主体にした「スーパーやくも色」は来年4月5日、クリーム色の「国鉄色」、緑色の帯が入った「緑やくも色」は、いずれも来年6月末で運行終了を予定する。通常塗装となる朱色の帯が入った「ゆったりやくも色」の運行終了は時期未定とした。
ダイヤ改正に合わせ、自由席を廃止して全席を指定席化する。京都ー倉吉駅間の特急「スーパーはくと」、岡山ー鳥取駅間の「スーパーいなば」でも実施。「スーパーはくと」は大阪ー鳥取駅間で毎日1往復増の8往復にする。