生活困窮者に食料品を無償提供するフードドライブが16日、出雲市今市町の市社会福祉センターと今市コミュニティセンターであった。8回目の今回は物価上昇を背景に、過去で最も多い606世帯1897人から申し込みがあり、訪れた人に食材や日用品を手渡したほか、配達も続ける。
出雲市社会福祉協議会が2020年秋から年2回実施。市内の社会福祉法人40団体で組織する連絡協議会と、子ども食堂3カ所が共同で開いた。善意の品は8日時点で61団体、個人98人から届けられた。
会場にはコメやパン、野菜のほか、衣類やタオル、洗剤が並び、600食限定で振る舞われたおしるこが天候が悪い中、訪れた人たちを温めた。子どもたちにはスナック菓子のつかみ取りコーナーもあり、親子連れが楽しんだ。
16日は210世帯が訪れ、138世帯には配達した。ほかの申込世帯には18日以降に届ける。市社協の新宮直行事務局長は、物価上昇の影響を踏まえ「来年以降も必要としている人に支援を続けたい」と話した。
(黒沢悠太)