大型車のタイヤが外れる事故が起きているのを受け、国土交通省中国運輸局や浜田署による啓発活動が21日、浜田市周布町のスーパーセンタートライアル浜田店であった。参加者が、来店客の車のタイヤを固定するナットを点検し、安全運転を呼びかけた。
国土交通省によると、2022年度に大型車のタイヤが外れる事故は全国で140件(前年度比17件増)あり、うち74件は冬用タイヤ交換後の1カ月以内に起きた。11月30日には浜田市三隅町向野田の国道9号で大型トラックの左側後輪タイヤが外れて歩行者がけがを負い、今月1日には青森県内で死亡事故が起きた。
この日は、中国運輸局の職員2人が来店客の要望に応じ、冬用タイヤを装着した乗用車や軽自動車、軽トラックを点検。ハンマーでナットをたたいて締め具合を確認した。緩んでいると「ガチャガチャ」と鈍い音がするという。
点検を受けた浜田市熱田町の岡本一徳さん(67)は「タイヤが外れ、何かあったら大変なので安心した」と話した。(宮廻裕樹)