スポーツ庁が小学5年生と中学2年生を対象に実施した2023年度の全国体力テストで、山陰両県は共に、小5、中2の男女全てで体力合計点が全国平均を上回った。島根県は3年連続。小5男子の50メートル走の平均タイムは47都道府県で最も速かった。

 小中学校計297校、10415人が参加した島根の体力合計点は、小5男子53・97点(前回比1・32ポイント増)▽同女子55・01点(同0・26ポイント増)▽中2男子42・02点(同0・59ポイント増)▽同女子47・25点(同0・08ポイント減)-。

 50メートル走、反復横跳びなど8種目の種目別では、50メートル走など5種目で全国平均を上回った。特に50メートル走の好タイムが目立ち、小5男子の9・28秒(全国平均9・48秒)は、47都道府県で最も速く、中2男子の7・89秒(8・01秒)は3位。小5、中2女子は、それぞれ6位、5位といずれも上位だった。

 同県教育委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う制限が大幅に緩和され、部活動などでの活動量が増えたことから、全体の得点が増加傾向にあるとみている。

 一方、筋力や柔軟性をみる上体起こしや、長座体前屈は全学年、性別で全国平均を下回った。県教委保健体育課の徳永恵美課長は「学校ごとで何を重点的に取り組んでいくか、参考にしてほしい」と話した。

 鳥取県の体力合計点は小5男子53・41点(前回比0・66ポイント増)▽小5女子55・12点(同0・13ポイント増)▽中2男子42・68点(同0・4ポイント増)▽中2女子48・64点(0・17ポイント増)-。いずれの学年、性別でも前回比で上昇した。同県教委は結果を分析し、1月をめどに詳細を公表する。 (原暁)