機能的、合理的な「モダニズム建築」の聖地として知られる島根県庁舎(松江市殿町)の設計図が、1959年の庁舎完成後、64年を経て見つかった。島根県邑南町出身の建築家・安田臣(かたし)氏(1911~77年)が手掛けたもので、県は保存体制を整え、公開を検討する。
 

シャープペンで書き込まれた県庁設計図の一部


 設計図は本来、建築家の事務所が保管するが、安田氏は当時、建設省(現国土交通省)の技官として携わった。県はこれまで国交省への照会を含め、所在の確認を進めていたが、見つかっていなかった。

 県庁周辺のモダニズム建築群について調査、研究をしている営繕課の井上翔太主任が11月上旬、地下倉庫を整理していたところ、...