支援物資をトラックに詰め込むボランティア=出雲市松寄下町、出雲市総合ボランティアセンター
支援物資をトラックに詰め込むボランティア=出雲市松寄下町、出雲市総合ボランティアセンター

 能登半島地震を受け、市民から寄せられた救援物資を積んだトラックが8日、出雲市松寄下町の市総合ボランティアセンターを出発した。生理用品や毛布、水などで、被害が深刻な半島最北部の石川県珠洲市の避難所を目指す。

 同センターでは4日から救援物資を募集。7日までに生理用品、おむつ、ウエットティッシュ、カセットこんろ、毛布、飲料水など市民から段ボール約400箱分が寄せられた。

 8日はボランティア20人が、品目ごとに分けた物資を2トントラック2台に載せた。トラックは午前10時に出発。いったん金沢市に入り、道路状況などを確認した上で、9日にも珠洲市に向かう予定。現地で活動するボランティア4団体と連携し、支援物資が十分に届いていない避難所に届けることにしている。

 トラックを運転し、現地に向かった石橋健一センター長(50)は「安全第一で現地入りし、市民の思いとともに被災された方に物資を届けたい」と話した。継続的な支援につなげるため、現地でニーズを把握するなど、情報収集も進める。

(佐野卓矢)