山陰両県で耳をふさがずに音を楽しめる「骨伝導イヤホン」の販売が広がっている。周りの音が聞こえる特長から、インターネット上では自動車や自転車の運転中の使用も問題ないとの意見もある。島根、鳥取の両県警の見解を聞いた。
(米子総局報道部・中村和磨)
■耳をふさがず装着
従来のイヤホンやヘッドホンは、スピーカーを耳の穴に当てて鼓膜を振るわせ、耳小骨を介して聴覚神経のある渦巻き管に音の情報を伝える。
これに対し、骨伝導イヤホンは、音を機械的な振動に変換する部品をこめかみに当て、皮膚と側頭骨を通じて渦巻き管に届ける。

耳をふさがず装着できるため、周囲の音を聞き逃しにくいのが最大の特長。運動中の「ながら聞き」に使われるほか、耳が聞こえづらくなった高齢者など、さまざまな状況や年代で利用される。
■長時間使用も快適
山陰両県で直営店12店舗を展開する家電量販大手のエディオン(大阪市)は、2018年3月から本格的な取り扱いをはじめ、現在は約30種類を取りそろえる。...