高校生が和牛の飼育技術や肉質を競う「第7回和牛甲子園」での好成績を目指し人一倍、牛の世話に励む生徒がいる。将来、生まれ故郷の島根県隠岐の島町に戻り、隠岐牛を育てる夢を持つ出雲農林高校3年の八幡十士郎(じゅうしろう)さん(18)だ。大会前には出荷されるだけに「別れまでの時間、少しでも幸せに過ごしてほしい」と心を尽くす。
(報道部・小引久実)
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「ピーチおはよう」。朝7時、学校の牛舎で牛に声をかけ、頭をなでる。八幡さんら動物科学科3年生の5人は、18、19日の和牛甲子園の枝肉評価部門に出品する2歳9カ月の去勢牛「桃茶(ピーチティー)」を育てる。餌やりのほか、牛舎の掃除、牛のかゆみ...