島根、鳥取両県が17日、定点医療機関で8~14日に報告された新型コロナウイルスの感染者が島根233人、鳥取239人で、1定点当たりは島根6・13人、鳥取8・24人だったと発表した。島根は前週比0・39人増え、鳥取は0・73人減少。昨年12月から増加傾向で、両県とも新たな変異株を確認しており、今後感染が拡大することを警戒している。
保健所管内別の内訳は、島根県が、松江(定点医療機関11)60人、出雲(9)72人、浜田(5)39人、雲南(3)17人、益田(5)26人、県央(3)13人、隠岐(2)6人。全体では4週連続で増えた。15日時点の入院患者は84人で、重症者はいない。
鳥取県は、米子(11)77人、鳥取市(12)97人、倉吉(6)65人。倉吉は、1定点当たりが10・83人と注意報レベルとされる10人を超えた。
感染力が高い可能性が指摘されている新たな変異株JN・1の感染が国内外で広がっており、両県によると、ともに県内で感染を確認しているという。島根県感染症対策室は、これまで流行していたインフルエンザと流行が入れ替わる形になりそうだとし、感染動向に注視しつつ感染予防に努めるよう呼びかけている。
インフルエンザは、島根が1定点当たりが前週比4・37人減の7・29人、鳥取2・24減の11・55人と減少傾向だが、依然として高水準で、島根は8~17日で17件の学級、学校閉鎖があった。 (原暁)