島根県内で確認された新型コロナウイルス感染者は、今春から無症状者が減り、発熱やせきなど何らかの症状が出る人の割合が増えている。2020年4月~21年3月は感染確認時点で症状があった人は62・5%だったが、21年4~5月は77・6%に増加。県は重症化リスクの高い変異株の拡大が原因とみており、早急なワクチン接種を進める考えだ。(佐々木一全)

 県感染症対策室によると、21日時点の県内の感染者数は551人。このうち21年3月までに288人が感染。益田圏域の飲食店などでクラスターが相次いだ影響で4~5月は254人が集中した。残りの9人は6月に確認された。

 感染確認時点での無症状者は21年3月までが108人だった一方、4~5月は57人に減少。県では無症状者や軽症者も原則入院としているが、入院中に症状が出る人も多く、4~5月は退院まで症状が出なかった人は5人だけだった。

 県内では、3月下旬から感染力が従来型の1・3~1・6倍、重症化率が1・4倍とされる「英国型」への置き換わりが進み、17日時点で221人の感染が確認されている。

 県内で接種が進むワクチンは、都市部で広がる「インド型」を含め変異株へも有効とされており、県感染症対策室の田原研司室長は「集団免疫を獲得するためにも接種可能な人から早めに2回接種をしてほしい」と呼び掛けた。

 21日の6月定例県議会で岩田浩岳県議(民主県民クラブ)が質問した。