大山山頂避難小屋
大山山頂避難小屋

 厳冬期を迎えた中国地方最高峰の大山(標高1729メートル)。例年と比べ、今季は積雪が少ない。最新の状況を大山プロガイド協会にリポートしてもらう。

夏山登山道ポスト(大山プロガイド協会提供)
標高900m(大山プロガイド協会提供)
3合目(大山プロガイド協会提供)
標高1200m(大山プロガイド協会提供)
6合目の避難小屋(大山プロガイド協会提供)
6合目から望む米子市方面(大山プロガイド協会提供)
7合目(大山プロガイド協会提供)
草鳴社ケルン(大山プロガイド協会提供)
8合目下付付近(大山プロガイド協会提供)
9合目手前のシュカブラ(大山プロガイド協会提供)
9合目手前(大山プロガイド協会提供)
山頂避難小屋と山頂方向(大山プロガイド協会提供)
山頂避難小屋(大山プロガイド協会提供)
山頂から見た山頂避難小屋(大山プロガイド協会提供)

山頂から望む剣ケ峰(大山プロガイド協会提供)
 

 

◆撮影メモ◆(2024年1月17日)
午前9時の大山寺の天候 快晴 4℃ 微風
お昼前の山頂の天候 快晴 -2℃ 10~15m/s

◆リポート◆
 やはり今年の冬は山頂でさえ、あまり雪がついていません。8合目からの木道も露出したところがあり、アイゼンでボロボロになっています。まだ登山道が明確にわかりますが、8合目から上の頂上台地に差し掛かると目印がほとんどないために、迷う危険があります。

 青色のポールを立てていますが、これはあえて間隔を開けていて、『次のポールが見えない時には、そこで引き返しましょう。』というサインだと捉えてください。間隔を詰めて立ててしまうと逆に厳冬期の技術がないにも拘わらず、山頂にたどり着いてしまう。その結果下山できなくて事故に繋がるという危険があるためです。

 山登りは楽しいですが、ある意味危険なスポーツだと認識して、自分の命を掛けてはいけないということをくれぐれも考えてください。途中下山は恥ずべきことではなく、むしろ悪天候では当たり前のことです。「勇気ある撤退」を常に考えてください。

 また今日は風が強く視界がかなり良かったために、隠岐諸島、四国はもちろんのこと遠くは「白山」まで見えたようです。何年か前に白山開山1300年記念誌の編纂で、大山から白山が見えますか?という問い合わせを北国新聞から受けたことがありました。我々の仲間に情報を流したところ、〇〇君が大山の某所より確認をしたことがありました。よほど条件が良くて、1年に1回程度の確率だと思われますが、間違いなく見えるようです。

 今年は雪が少ないとはいえ、6合目から上は別世界だと認識してください。すでに今年は遭難事故も発生していますので、くれぐれも厳冬期の大山ということを忘れないで、ビバーク出来るだけの装備を必ずお持ちになってお越しください。