「独立愚連隊(ぐれんたい)」「日本のいちばん長い日」などで知られる米子市出身の映画監督で、生誕100年を迎えた岡本喜八さん(1924~2005年)を顕彰するトークイベントが20日、市内で開かれた。若きの日の日記をひもとき実像に迫った書籍の著者を迎え、映画ファンら20人が、戦時中に青年期を過ごした「戦中派」として戦争に関わる映画を撮り続けた鬼才の心情に触れた。

 映画のシナリオとともに足立美術館(安来市)で保管されていた日記などを基に「おかしゅうて、やがてかなしき」(集英社新書)を今月出版した、読売新聞文化部の前田啓介記者(42)がゲストとして来場した。

 前田さんは「戦時下の青春」を必ずしも否定しない岡本さんの作品の根底には、...