浜田市を代表する魚ノドグロをデザインした石見焼の丼わんが完成した。市内の事業所や窯元が連携し、絵柄は浜田高校美術部の生徒がデッサンした。浜田の食に彩りを添える器として観光客らに売り込む。
浜田を知ってもらう話題作りにしようと、包装資材販売の森本商会(浜田市内村町)からノドグロをイメージした丼わん作りの提案を受けた市水産課が昨年5月、浜田高校美術部にデザインを依頼した。
部員が考案した8案を基に関係者で協議し、側面にノドグロと海をイメージした波の絵柄を入れ、底面には市の花のツツジを描いたデザインを決めた。石見焼雪舟窯(同市旭町丸原)が3色で色付けし、焼き上げた。絵柄の入った石見焼は珍しいという。
浜田高校で24日、完成品がお披露目され、デザインを手掛けた美術部2年の中村きおなさん(17)は「浜田をうまく表現したかった。色味がきれい」と満足そうに話した。森本商会の森本一正会長(71)は「浜田のPRに役立ってほしい」と期待した。市のふるさと納税の返礼品でも扱われる予定。
はまだお魚市場(同市原井町)で25日に販売を開始し、価格は4200円(税別)。同2階の飲食店「海音(みね)」では、わんに盛り付けた料理を提供する。
(吉田雅史)