「みんな親切で、困っていると助けてくれる」。出雲市常松町のIT企業イーグリッドで2023年8月から働くロシア人のブシナ・アナスタシアさん(24)が、流ちょうな日本語で話した。
Ruby(ルビー)など三つのプログラミング言語を操り、ロシアでは銀行のシステム構築に従事。現在は車の位置情報を分析するシステムを担当する。
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来日のきっかけは、22年に勃発したロシアのウクライナ侵攻。戦争状態となった母国を離れ、避難先のジョージアで日本でエンジニアを募集するサイトを見つけて応募。プログラミング技術に加え、大学で学んだ日本語能力も買われて採用された。イーグリッドの小村淳浩社長は「技術は高く、他の社員の刺激になっている」と評価する。
実はブシナさんが出雲市に移住するきっかけをつくった募集サイトを運営していたのが、...