出雲市多伎町小田の多伎こども園の園児たちが作った作品の展示会が10日、同町口田儀の多伎文化伝習館で始まり、今年の干支(えと)「辰(たつ)」や冬にちなんだ作品が来場者を楽しませている。入場無料で、11日まで。
こども園の0歳児から年長組までの園児の作品79点を展示。年長組の児童は、色づけした紙皿を細長く切り取って顔を付け、かわいらしい「オロチ」を制作した。うろこの部分には、カラフルな色紙を貼り、鮮やかに仕上げた。
1歳児は獅子舞の絵に、小さな手形をつけてオリジナル作品にした。4歳児のクラスは、鍋の絵の中に、具材を表した切り紙を貼ってさまざまな「鍋」を完成させ、来場者は笑顔で見入っていた。
展示会に足を運んだ同町小田のイチジク農家石飛なす子さん(75)は「ひ孫のような世代の子どもたちの力作を見て、気持ちがほっこりした」と満足そうに話した。(佐野卓矢)