昨年亡くなった音楽家の坂本龍一さんは音楽にとどまらず、メディアアートの分野にも功績を残した。その足跡をたどり、没後も〝更新〟される坂本さんの作品群を紹介する「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」が、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で開かれている。3月10日まで。
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展示室に置かれたグランドピアノから坂本さんの曲が自動演奏で流れる。だが訪れた人の耳はその音だけに集中しない。スピーカーから、アーティスト集団「ダムタイプ」と一緒に手がけた世界各地のフィールドレコーディング音源が流れる。


ごうごうと吹く風、ザーッという雨、駅のアナウンスなど、生活空間を取り巻く無数の音が響き合う。展覧会を企画したアーティスト集団「ライゾマティクス」の真鍋大度(だいと)さんによると...