新基準バットは、近年の「打高投低」の流れに変化をもたらしそうだ。島根県内の各校では、必要なバットの確保に加えて、戦略面での対応も迫られている。

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 新たなバットは打球速度が遅くなり、安打が出にくくなることが予想される。おのずと、得点も入りにくくなるため、島根中央高の和田誉司監督は「これまでは3点取られても5点取れば良いという考え方だったが、今後はそうはいかない」と戦略を見直す必要性を実感する。

 長打も少なくなるため、バントやヒットエンドランを多用する「つなぎの野球」が重視されることになりそうだが、...