フレイル予防の「ネギトレ」を体験する宮川花子さん(左)、大助さん(左から2人目)=米子市末広町、市文化センター
フレイル予防の「ネギトレ」を体験する宮川花子さん(左)、大助さん(左から2人目)=米子市末広町、市文化センター

 健康と要介護状態の中間の「虚弱」を意味するフレイルの予防をテーマにしたイベント「支え合おうイキイキ生活」が24日、米子市内であった。夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」の講演、予防に効果的な体操や食事の紹介を通じ、420人が元気なうちに備える大切さを学んだ。

 講演は多発性骨髄腫と闘いながら車いすで活動を続ける花子さんと、復帰を支えた境港市出身の大助さんが互いの体験を笑いに包んで紹介。大助さんは「健康は当たり前に続くと思っているが、年齢やちょっとしたきっかけで出てくる」と元気なうちにできることを考える大切さを訴えた。

 2人は続くステージで、両手を伸ばしたり引いたりして肩甲骨を動かすストレッチなど、「健康長寿」を目指して鳥取大病院などが考案したネバー・ギブアップ・トレーニング「ネギトレ」も体験。予防効果がある食事メニュー「フレ飯」として、地元食材を使った「サバドライカレー」などの紹介もあり、昼食で食べたという大助さんは「ホンマにおいしかった」と太鼓判を押した。

 予防月間に合わせて鳥取大と米子市が主催。サッカーJ1横浜Mの栄養アドバイザーを務める新生暁子さん、認知症予防に詳しい浦上克哉鳥取大教授の講演もあった。

(吉川真人)