雪崩発生の想定箇所や捜索状況について説明する井上将地域課長=鳥取県大山町大山
雪崩発生の想定箇所や捜索状況について説明する井上将地域課長=鳥取県大山町大山
救助に出発する大山琴浦署員=鳥取県大山町大山
救助に出発する大山琴浦署員=鳥取県大山町大山
雪崩発生の想定箇所や捜索状況について説明する井上将地域課長=鳥取県大山町大山
救助に出発する大山琴浦署員=鳥取県大山町大山

 2日午後0時10分ごろ、鳥取県大山町の国立公園・大山(1729メートル)で3人のパーティーが雪崩に巻き込まれたと、別の登山者から110番があった。琴浦大山署などによると1人は救助され、2人が行方不明。県警と消防など約30人態勢で2人を捜したが日没までに発見できず、3日早朝から天候や現地の状況を見て捜索を再開する。

【3日の捜索】大山不明2人 捜索難航 福岡在住、下山中に雪崩

 救助されたのは山陰両県外在住の70代男性で、会話ができ命に別条はない。行方不明の2人は男性とみられる。

 

 雪崩は夏山登山道から東に外れた大山北壁の谷で発生し、6合目避難小屋のある1350メートル付近から元谷避難小屋がある1030メートル付近の間に、複数の雪の塊が見つかった。3人は雪山登山のためのロープワークの訓練中に雪崩に巻き込まれたとみられるという。

 山頂付近の視界不良のため上空からヘリコプターの捜索ができなかった。70代男性は下山搬送され、米子市内の病院に送られた。

 気象庁によると、大山(大山町大山)は2日午後2時までの24時間で42センチの雪が降り、午後3時に積雪91センチに達した。大山町にはなだれ注意報が出ていた。

 大山の雪崩は直近では昨年1月31日に南壁側で発生し、スキー場外の「バックカントリー」をスノーボードで滑っていた男性2人がけがをした。


(吉川真人、高見維吹)

大山で雪崩、3人巻き込まれたか 救助隊が1人の無事確認、残る2人行方不明