山頂から剣ヶ峰を望む(大山プロガイド協会提供)
山頂から剣ヶ峰を望む(大山プロガイド協会提供)

 厳冬期の中国地方最高峰・大山(標高1729メートル)は例年より積雪が少ない状況が続く。最新の様子を大山プロガイド協会にリポートしてもらう。

 

大山寺橋から北壁を望む(大山プロガイド協会提供)


 

夏山登山道の入口(大山プロガイド協会提供)

 

2合目(大山プロガイド協会提供)


 

3合目(大山プロガイド協会提供)

 

4合目(大山プロガイド協会提供)

 


 

5合目(大山プロガイド協会提供)

 

 

6合目から日本海を望む(大山プロガイド協会提供)

 

 


 

6合目避難小屋(大山プロガイド協会提供)

 

7合目(大山プロガイド協会提供)

 


 

8合目(大山プロガイド協会提供)

 

山頂台地(大山プロガイド協会提供)

 


 

山頂避難小屋(大山プロガイド協会提供)

 

 

山頂から剣ケ峰を望む(大山プロガイド協会提供)

 

◆撮影メモ◆(2024年1月30日)
午前9時の大山寺の天候 晴れ 気温2℃ 無風
お昼12時の山頂の天候 晴れ 気温マイナス3℃ 微風

◆リポート◆
ようやく雪が降りましたが、それでも昨年の半分以下です。気温も高めで7合目を過ぎるあたりまでアイゼンの底に雪団子がしっかり付くぐらいの暖かさ。山頂避難小屋の中もマイナス0.5℃と高めでした。

山頂避難小屋は当然ですが、雪に覆われていて、内部は真っ暗です。ヘッドライトはザックの天蓋に入れるかポケットに入れて、すぐに取り出せるようにしてください。大山において山頂緊急避難小屋を利用する上では当たり前のことです。暗いからといって開けたままにすると、冷気が入り込んだり雪が吹き込んできて、扉が閉まらなくなります。

また7合目を過ぎると安全なルート上に青いポールが立てられています。何年か前から鳥取県と鳥取県山岳協会(現在は鳥取県山岳スポーツクライミング協会)が協力してくださり、事故防止のために立てられています。これは山頂に安全に到達できるためではなくて、次のポールが見えないぐらいの悪天候の場合は、そこで引き返してくださいという目安で立てられています。

無理をして山頂までは行けてもそれなりの装備と技術がないと下れなくなる恐れがあります。特にガスっている時は8合目から上の頂上台地はそれでなくても迷いやすい場所です。いわゆる「ワンデリング」です。

私自身も山頂台地で苦い経験があります。自分では間違いないと確信してるんですが、ほぼ1時間歩いたところで元々の迷い始めた場所に帰ってきたことがあります。この時にはキャラボク帯に穴を掘ってビバーク、事なきを得ました。

天候の悪い時は絶対に無理をしないでください。遊びに命を賭けてはいけません。