島根県邑南町が、2023年度にA級グルメ構想を見直したのに伴い拠点施設だった「食の学校」(同町日和)が1年近く遊休施設となっている。町は食育推進などに活用する考えだが具体策がなく、23年度中は一度も使われない見通しだ。再開時期も未定で、町民から早期の活用を望む声が上がる。 (吉野仁士)

 食の学校は、町が旧日和保育所を3100万円かけて改装し、14年に開設。木造一部鉄骨造の平屋(延べ床面積142平方メートル、3部屋)で、パン専用のオーブンや大型冷蔵庫を備えた調理実習室や冷蔵室があり、地元の料理研究会の料理教室からプロの料理人を招いた起業研修まで、多様な用途で活用された。

 運営は町から委託を受けて...