第六章 来去来(五十一)
「にいさん。にいさんやおませんか」
頭上から声が降ってきて、寅蔵は目を開いた。身を起こしてみて、己が大の字になって寝ていたことに気がつい...
第六章 来去来(五十一)
「にいさん。にいさんやおませんか」
頭上から声が降ってきて、寅蔵は目を開いた。身を起こしてみて、己が大の字になって寝ていたことに気がつい...
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