鳥取大は5日、2023年度と24年度の一般入試前期日程の「理科(生物基礎・生物)」でそれぞれ、1件ずつミスがあったと発表した。ともに合否判定に影響はないとしている。

 同大入試課によると、23年度にミスがあったのは大問5の(1)の(1)。植栽木の(生存)競争を問う問題で、正解に含めるべき「種内競争」を不正解として採点していた。外部からの指摘で判明。100点満点中1点の配点で、得点を修正した結果、合否判定に影響はなかった。

 24年度は大問2の(1)の(1)で、問題文で「細胞を取り扱う技術」の文言を「細胞を取り使う技術」と誤って表記していた。学内の採点担当者が気付いた。問題文の構成や解答状況から誤字の影響はないと判断。加点対応は行わず、合否判定に影響はないとしている。

 同大はホームページ上で内容を公表し「試験問題の作成・点検をより一層入念に行うなど再発防止を徹底し、信頼回復に努める」などとする中島広光学長のコメントを発表した。

      (福間崇広)